神奈川県川崎市多摩区 菅A様邸の火災保険修繕を行いました。
保険請求内容は震災、風災の申請になります。
■地震保険申請の注意点について
民間の損害保険会社と全労災(火災共済)の地震保険は認定基準が異なります。
民間の損害保険会社の地震保険については実際の修理費、再建費および再購入費ではなく、地震保険金額の 一定割合(全損:100%、大半損:60%、小半損:30%、一部損:5%)が保険金として支払われますが、全労災の地震保険に関しては建物の損害額が、100万円を超える場合、はじめて対象となりますので修理費用の見積もりにはご注意下さい。
無事風災と震災の認定があり基礎補強工事及びその他クラック補修と大屋根漆喰全箇所補修を行いました。
建物の基礎部分の補強・補修について
基礎補強工事は橋脚や高速道路の補強等の公共工事にも採用されている「連続繊維シート補強工法」で施工致しました。
樹脂と強化繊維という異なる素材を複合的に用いるHybrid工法で主に無筋基礎や劣化・クラックが生じた基礎の補強・補修に用いられます。
樹脂が本来持っている接着力に、鉄の数倍の引っ張り強度をもつ炭素繊維シートやアラミド繊維シートを併用すると、その相乗効果で、被覆された構造物の耐力を各段に補強します。特に建築基準法が制定される前の昭和54年以前の建物に関しては基礎に鉄筋が入っていない事がありますのでご自宅の基礎に鉄筋が入っていない場合や基礎や外壁に幅0.5mm以上のひび割れが多数確認出来たり、床に不陸などがあり地盤沈下が疑われたりするような場合は一度建物診断を行う事を検討してみてはいかがでしょうか。弊社で建物調査をする場合は保険を活用して建物を修繕する事が出来る場合がございます。
基礎Before
連続繊維シート補強工法 基礎補強 施工中 下地調整後、下塗り
下地処理(劣化層・凸部の除去、研磨)をしてコーキングでクラック補修をした後にプライマーを塗布し、アラミド用の下塗り(エポキシ樹脂)保護・強化剤を入れていきます。
下塗りの補強剤の塗布量が少ないとシートが剝がれやすくなるので多めに塗布していきます。
連続繊維シート補強工法 基礎補強 施工中 アラミド繊維シート貼り付け
下塗り補強剤が硬化しないうちに、アラミド繊維シートに張力をかけながら、蛇行・しわ・たるみが生じないように施工面へ張り付けて脱泡ローラーを用いてエアーを除去していきます。
連続繊維シート補強工法 基礎補強 施工中 アラミド繊維シート貼り付け
連続繊維シート補強工法 基礎補強 施工中 アラミド繊維シート貼り付け
連続繊維シート補強工法 基礎補強 施工中 アラミド繊維シート貼り付け
連続繊維シート補強工法 基礎補強 施工中 アラミド用補強剤のエポキシ樹脂 上塗り
シートに下塗りの補強剤がにじみ出ていることを確認し、上塗りの補強剤をシートが隠れるくらいの量を均一に繊維方向と平行になるように塗布していきます。
連続繊維シート補強工法 基礎補強 アラミド用補強剤のエポキシ樹脂 上塗り 完了
連続繊維シート補強工法 基礎補強 アラミド用補強剤のエポキシ樹脂 上塗り 完了
連続繊維シート補強工法 基礎補強 アラミド用補強剤のエポキシ樹脂 上塗り 完了
連続繊維シート補強工法 基礎補強 アラミド用補強剤のエポキシ樹脂 上塗り 完了
連続繊維シート補強工法 基礎補強 アラミド用補強剤のエポキシ樹脂 上塗り 完了
外壁クラック補修
地震保険の申請は何度でも使えます。申請の際に提出した箇所はすべて補修していくことで次回も申請が出来ます。
外壁クラック補修Before
外壁クラック補修 After
外壁クラック補修 After
続いて風災の大屋根漆喰補修の施工になります。
風災の漆喰部分について
雪の重みや台風などの強風で棟瓦がずれると同時に漆喰も崩れます。
一度崩れると元に戻る材料ではないため小さな亀裂からどんどん傷口が広がっていってしまいます。
もともと修復が容易であることが前提の材料でもあるため打撃などにはある程度強いですが接着している棟瓦や屋根瓦がずれるとそれに準じてしまいます。
そのため強風や雪の被害を受けやすい棟部材と同様に被害がわかりやすく火災保険が適用される事があります。
漆喰部分Before
大屋根漆喰補修 After 完了
大屋根漆喰補修 After 完了
大屋根漆喰補修 After 完了
自然災害の影響で建物に被害がある場合は、火災保険を活用して保険で直す事ができます。
下記フリーダイヤル、又はメールにてお気軽にご相談下さい。